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世田谷区千歳烏山駅徒歩2分の歯医者「千歳烏山交番通り歯科」です。
「自分が虫歯になりやすいから、子どももそうなるのでは」と感じたことはありませんか。
親子で虫歯の発生傾向が似ていると、遺伝が原因だと考える人は多いものです。
実際に、体質や歯の質など遺伝的な影響もゼロとは言えません。
今回は、虫歯と遺伝の関係について科学的な視点で詳しく解説していきます。
正しく理解すれば、過剰な不安を感じずに虫歯予防へとつなげることができます。
結論として、虫歯そのものは遺伝せず、生活習慣や感染が主な原因です。
虫歯は遺伝する病気ではない
虫歯は遺伝病ではなく、感染症として扱われる病気です。
遺伝的に虫歯を引き起こす特定の遺伝子は見つかっていません。
とはいえ、唾液の量や歯の質といった要素は遺伝の影響を受ける可能性があります。
これらの体質が虫歯リスクを間接的に高める要因になっているのです。
あくまで、虫歯のなりやすさに遺伝が一部関係するという程度にとどまります。
虫歯菌は家族間で感染する
虫歯の直接的な原因は、虫歯菌による感染です。
とくに生後19~31か月は「感染の窓」と呼ばれ、虫歯菌に感染しやすい時期です。
多くのケースで、食器の共有や口移しなどにより親から子へ菌がうつります。
この時期のスキンシップには注意が必要ですが、完全に避けるのは難しいこともあります。
そのため、家庭内での虫歯菌のコントロールが重要です。
- 食べ物の口移しを避ける
- スプーンや箸を共有しない
- 親の口腔環境を整えておく
- 子ども用の食器を清潔に保つ
- 感染の窓の時期には特に注意する
体質としての「なりやすさ」はある
唾液には抗菌・自浄作用があり、虫歯予防において欠かせない存在です。
遺伝的に唾液の分泌量が少ない体質の人は、虫歯リスクが高くなります。
また、歯の表面を覆うエナメル質の強度も個人差があり、これは遺伝の影響を受けます。
歯の構造は同じでも、質の違いによって酸への耐性が異なるのです。
このように、直接ではなく間接的に遺伝が虫歯に影響していることがあります。
虫歯を防ぐには生活習慣の見直しが不可欠
虫歯の発生には「歯の質」「虫歯菌」「糖分」「時間」の4要素が関わっています。
これらのうち、日々の生活習慣で改善できる点は多くあります。
とくに糖分の摂取や歯磨きのタイミングを見直すことが予防の第一歩です。
また、親子で正しい口腔ケアを身につけることで、感染リスクも減らせます。
虫歯を「体質のせい」と決めつけず、生活改善に目を向けることが大切です。
- 食後すぐに歯を磨く習慣をつける
- フッ素入りの歯磨き粉を活用する
- フロスで仕上げ磨きを行う
- 定期的に歯科検診を受ける
- 砂糖の多いお菓子やジュースを控える
唾液を活かすには呼吸習慣と食事も重要
口呼吸は口腔内を乾燥させ、唾液の効果を下げてしまいます。
鼻呼吸を意識することで、唾液の保湿作用が維持されやすくなります。
また、唾液の質は食生活にも大きく左右されます。
栄養バランスの取れた食事をしっかり噛むことで、唾液の分泌が促されます。
虫歯を予防するためには、呼吸や食事の習慣まで意識を向けることが効果的です。
まとめ
虫歯は遺伝する病気ではなく、細菌感染や生活習慣が主な原因です。
ただし、唾液の分泌量や歯質など体質によって虫歯のなりやすさは左右されることがあります。
親から子への感染リスクや生活習慣を見直すことで、虫歯は十分に予防可能です。
家族全体で正しい知識を共有し、日々のケアを大切にしていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
世田谷区千歳烏山駅徒歩3分の歯医者
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